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泥棒の犯行時、犯行前の精神、心理状態

 

泥棒の精神、心理状態を読み解く

では、泥棒が犯行前に一番に願っていることは何でしょうか。

現金がたくさん手に入るようにでしょうか。それとも、犯行時間を短くできるようにでしょうか。それらも間違いではないでしょうが、犯人はまず、捕まらないこと、つまり、完全犯罪を狙っているということです。完全犯罪で重要なポイントは、

1、人目につかないこと 2、簡単に侵入できること 3、確実に儲けることができること

の3つです。人目につかないというのはいうまでもなく、証人を残さないこと、いつ入って、いつ出たかが分からなければ犯行時刻も特定できません。簡単に侵入できることは、入るまでの時間が短いことを指します。侵入口でもたついていれば、その時間分だけ、人に見られやすくなるということですから。最後に確実に儲けることができることは苦労して侵入しても、お金が無ければ、骨折り損のくたびれもうけでしかありませんので、お金を持っていそうな家をターゲットにするのです。

諦める理由

さて、上の3つのうちの1つ、簡単に侵入できるとはどれだけの時間なのでしょうか。泥棒が犯行を諦めた理由は警視庁が実施した、『捕まえた泥棒意識調査』によれば、侵入所要時間が

5分以内(58%)、10分から15分以内(20%)、15分以上(13%)

という結果だったそうです。上の結果から見ると、侵入するために必要な時間を5分以上取らせるような工夫さえあれば、泥棒に入られる確率は激減するとみていいでしょう。

泥棒が侵入所要時間を非常に気にするのは、先の説明でもあるように、侵入するまでに誰かに見つかることを恐れているからです。そのために、綿密な下見を実施し、侵入しやすい建物、見つかりにくい建物を探し、そこを狙って侵入するのです。補助錠やピッキングに強い鍵は、その分時間が取られるため(その分見つかりやすくなるため)、できるだけ避けるそうです。また、防犯ベルに対する意識調査では、

非常に気になり避ける(87%)、やや気になり場合によっては避ける(11%)、はずして侵入する(2%)

となっています。泥棒が答えた『泥棒に入られない秘訣』にも防犯カメラやベル、防犯センサーの設置などが多くあげられています。

入る前に気づかせる

せっかくの防犯ベルやセンサーをつけても、それに気づかずに泥棒が入ってくるケースも多い。そこで鉢合わせになり、怪我でもさせられたり、最も恐ろしい居直り(泥棒が見つかったために、急に強盗になること)になるケースもあります。それだけは避けたいです。

では、どうすればいいか。そのためには、犯人に『入る前に気づかせる』ことです。それだけでも、狙う対象から外れやすくなります。もう1つは、人が近づいたら光る、ライトの設置することも効果的です。ライトが光ったりすると、誰かが自分に気づく可能性が大きくなります。周りの人にも自分の顔を見られること可能性が高いため、泥棒はそれをできるだけ避けるのです。こういった泥棒への『威嚇』で泥棒を早めに撃退するのも、防犯の役に立ちます。



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